愚民
ぐみん
名詞頻度ランク #41182 · 青空 175 例
標準
(the) ignorant masses
文例 · 用例
」 顧みもせず島野は、己ほどのものが、へん、愚民にお言葉を遣わさりょうや!
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
乗円 咄、此|老狐、猥りに愚民を誑らかし居るな。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
その状あたかも十七世紀に、英国内乱に際し、旧儀古式を全廃し、セントポール大寺観を市場と化し、その洗礼盆で馬を浴せしめ、愚民|嗷語して、われは神を信ぜず、麦粉と水と塩を信ずと言い、僧に向かいて汝自身の祈祷一俵を磨場に持ち往き磨いて粉にして朝食を済ませよなど罵りしに同じ。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
普通の意見に(その意見がどんな根拠のあるものとしてもだ)同意しているだけの新聞は、愚民の人気を得るもんじゃない。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
朝四暮三の術とは民を愚民扱いにする統治の術であるが、聖人が民に臨んで民を愚とするようなことを何ですることがあろう(訳者の蛇足説明:人はその人の範囲でしか物事を理解出来ないものなので、我々凡人の了見では、幾千年に幾人かという孔子のような聖人の心は、とてもとても分かるものではありません。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
然し、今時はもうそんな愚かな伝説を信じるやうな愚民は次第に影をひそめて、寧ろ滑稽な話として冬の夜の炉端の笑ひ草となつてゐたが、不図私は総身に粟立ちを覚ゆる位ゐの恐怖に襲はれたのであつた。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
これは祠に仕える巫女のやからが何かのことを言い触らし、愚民がそれを信ずる虚に乗じて、他の山妖水怪のたぐいが入り込んで、みだりに禍福をほしいままにするのであろう。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
始めの中は、町の警察の人達は、愚民を惑はすといふかどで、頻りにそれを取締つたが、しかもこの不思議な信仰の「あらはれ」を何うすることも出来なかつた。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
作例 · 標準
「あんな扇動的な演説に騙されるとは、全く愚民の集まりだ」と独裁者は冷笑した。
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教育の機会を奪うことで、国民を愚民のままにしておこうとする支配者の意図が見える。
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彼はエリート意識が強く、周囲の人間を愚民と見下す傲慢な態度をとっていた。
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