幻辞.com

愚民政策

ぐみんせいさく
名詞
1
標準
obscurantist policy
文例 · 用例
文化の上で愚民政策をとり、民族の自立的な文化能力をうちこわしつつある人が審査する教員の資格は、どこにめやすがおかれるものだろう。
――日本の文化のまもり―― 三年たった今日 青空文庫
日本の歴代の権力は、天皇制の擁護のため愚民政策しか行って来ないから、日本の大衆は自身の人民的文化の意味をしらされず、紫式部という宮廷文学者の名も何か絶対めいたものとして大衆にうちこまれています。
宮本百合子 文学について 青空文庫
愚民政策としてすすめている。
宮本百合子 ソヴェトの芝居 青空文庫
この欲望は、非民主的な娯楽の愚民政策と一致している。
宮本百合子 今日の日本の文化問題 青空文庫
政府の放送委員会案というものが、はじめの放送委員会と本質的にちがうことは、日本のラジオを愚民政策の道具にしたくない人々の反対のきびしさを見てもはっきりしている。
宮本百合子 「委員会」のうつりかわり 青空文庫
作例 · 標準
歴史上、多くの専制君主が権力の維持を目的として愚民政策を導入してきた。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
情報の検閲を強化し、市民の考える力を奪うのは典型的な愚民政策である。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
その政権は娯楽ばかりを提供することで、政治への無関心を誘う愚民政策を推し進めた。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア

愚民政策(ぐみんせいさく)とは、為政者が国民を「愚民」と呼ばれる政治的無知状態に陥れさせ、その批判力を奪おうとする政策、つまり、民主主義の根幹である国民の政治参加を阻害する権威主義に基づき、人々の知性を意図的に非民主的な方向へ偏向させる政策である。娯楽による心理的利己主義の普及(パンとサーカス)、偏向報道、全体主義国家や軍事国家などの一部の反民主主義教育が愚民化政策の例として挙げられる。愚民化された人々は、政治に興味を示さないか、権威主義に傾倒するため、民主主義を護ろうとせず、その結果、権力者にあまり逆らわなくなるので、権力者は国を独裁的に運営しやすくなる。ただし近代国家には非常に複雑な教育、学問により育てられた科学者、技術者、専門家が必須な為、独裁・民主政問わず政府は、民主主義思想などを学ぶ人文科学と関係の薄い自然科学に類する教育・学問への投資はほぼ必ず行われる。また治安の維持も国家にとって重要であり、むしろ民主主義に基づく人権思想などの近代倫理は人文科学に類するため、民主主義国家が愚民政策を行うことで統治がしやすくなるというわけではなく権威主義国家化しやすくなるというべきである。

出典: 愚民政策 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0