粗忽
そこつ
形容動詞名詞
標準
careless
文例 · 用例
大変元気で粗忽が自慢でもある、甚だ罪のない男がその夜の進行係をやつてゐて、一人で大声で喋舌つてゐたが、大部分の者は聴いてもゐなかつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
西洋人の衣食住を模し、西洋人の思想を継承しただけで、日本人の解剖学的特異性が一変し、日本の気候風土までも入れ代わりでもするように思うのは粗忽である。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
)と粗忽ッかしく絶叫した。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
己れだって粗忽な真似はし無えで、兄弟とか相棒とか云って、皮のひんむける位えにゃ手でも握って、祝福の一つ二つはやってやる所だったんだ。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
粗忽にも鏡の見当を間違えて、自分の頭や顔を鏡の中へ映し入れなかった。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
演若は自分の粗忽から、自分で自分の頭を失うたと思った。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
絵ならば落しながら、(な、なんぞ粗忽でも。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」「ははははは、拙者うまれつき粗忽にいたして、よくものを落す処から、内の婆どのが計略で、手袋を、ソレ、ト左右糸で繋いだものさね。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
作例 · 標準
彼は粗忽な性格で、よく忘れ物をする。
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こんな粗忽なミスをするなんて、自分でも信じられない。
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粗忽な一面もあるが、彼の正直な人柄は皆に好かれている。
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