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万象

ばんしょう
名詞
1
標準
all creation
文例 · 用例
老いが既に来り、死の近づいて来たことを知った彼は、すべての自然を感傷的に眺めることから、万象に対して愛以上の深いものを注いだ。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
万象の死んでる沈黙の中で、暗い台所の一隅に、こうした鮓がならされているのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
宇宙万象の秋、人の心に食い込む秋思の傷みを咏じ尽して遺憾なく、かの芭蕉の名句「秋ふかき隣は何をする人ぞ」と双壁し、蕪村俳句中の一名句である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
暖簾をかけた質屋の店も、既に戸を閉めてしまったので、万象|寂として声なく、冬の寂寞とした闇の中で、孤独の寒さにふるえながら、小さな家々が眠っている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
時と空間に関する吾人の狭いとらわれたごまかしの考えを改造し、過去未来を通ずる大千世界の万象を四元の座標軸の内に整然と排列し刻み込んだ事でなければならない。
寺田寅彦 春六題 青空文庫
万象が停止すれば時の経過は無意味である。
寺田寅彦 春六題 青空文庫
朱樺の火は燃え出した、その明るくなることは、花が発くのと同じで、万象の色が真の瞬間に改まる、槍と穂高と、兀々した巉岩が、先ず浄い天火に洗われて容を改めた、自分の踏んでいる脚の下の石楠花や偃松や、白樺の稚いのが、今眠から醒めたというように朝風に身振いしてソヨソヨと顫った、天地皆新しい。
小島烏水 奥常念岳の絶巓に立つ記 青空文庫
鏡が幾枚かあるがそれらに映る万象はみんなゆがみ捻れた形を見せる。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
作例 · 標準
宇宙に広がる万象は、私たちに無限の神秘を見せてくれる。
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哲学者は、万象の根源について深く考察した。
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この絵画は、万象の調和を表現しようとしているようだ。
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