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自己保存

じこほぞん
名詞名詞-の形容詞
1
標準
self-preservation
文例 · 用例
自己保存の本能だけ強くって、排他的で、薄情で、けちで、臆病で……、失敬、失敬、君は京都の人だったね」 小田はさんざん京都の悪口を言ってからあわてて鶴雄にあやまった。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
石橋を敲いて渡る主義、処世術常識、プチブルの自己保存の本能、貯蓄、無駄を怖れる精神、――すべて軽蔑していた。
織田作之助 夜の構図 青空文庫
ことに、狭義の道徳――例えば修身の教科書の精神に裏づけられた言葉を、自己保存の本能から、ある安心感をもって聴くことを好み、それ以外の奇矯に走った異色ある言葉には、一応眉をひそめるのである。
織田作之助 夜の構図 青空文庫
自己保存の本能なら、馬車馬にも番犬にもある。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
世の封建的な親達が娘の配偶者の条件に、家柄、財産、学歴を考えるのとほとんど同じ自己保存の本能から、貴子は男の条件をパトロンとしての資格で考える女だった。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
即ち生物学の自己保存の原則を極めて安価に査定して、それを愛己の本能と結び付けたものではなかったろうか。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
私の愛己的本能が若し自己保存にのみあるならば、それは自己の平安を希求することで、智的生活に於ける欲求の一形式にしか過ぎない。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
科学的な立場から愛を説こうとする愛己主義者は、自己保存の一変態と見るべき種族保存の本能なるものによってこの難題に当ろうとしている。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
作例 · 標準
飢餓状態に陥ると、体は自己保存のために基礎代謝を下げてエネルギー消費を抑える。
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恐怖を感じて逃げ出すのは、生物として当然の自己保存本能による反応だ。
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社会秩序が崩壊した極限状態では、人間は自己保存のために非情な行動を取ることがある。
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