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板木

ばんぎ
名詞
1
標準
wooden board struck with a mallet as a signal
文例 · 用例
」初三つ四つは緩く、中程は急調に、終りは又間のびた拍子で、板木の音が鳴つて来た。
平出修 夜烏 青空文庫
今鳴つた板木はお説教の初まる知せであるとは云へ、彼女にも来いと云ふ様な懐しみの籠つた響とは聞えなかつた。
平出修 夜烏 青空文庫
怨めしいとのみ思つて居た板木の響は彼女の心を妙に惹きつけた。
平出修 夜烏 青空文庫
裏打をした宣紙に臙脂・代赭・藍・浅緑・黒など、太い縞細い縞を定規で引きまた染めると、其堺目が程好くにじんで好看を呈したが、之を板木に彫ると境界が鋭く硬くなり、且つエオジン、インヂコの絵具では日本絵具の生臙脂・藍で画いたやうな色調にはならなかつた。
木下杢太郎 本の装釘 青空文庫
美しさを産む材料が、筆や紙でもなく、絵の具や画布でもなく、また金属や板木の楽器でもなく、歯に当てればぽろりと崩れて、咀嚼の間に咽喉に流れてしまう。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
石油鑵が鳴り、板木が響き、バケツが鳴った。
佐左木俊郎 熊の出る開墾地 青空文庫
板木を叩き鳴らす音が続いた。
佐左木俊郎 恐怖城 青空文庫
赤煉瓦の小さな板木師の家で、人相見の看板も何も出てゐない横の格子戸を排けて、残花が数寄屋橋教会の誰それからの紹介で上つたといふと直ぐ慇懃に二階に通された。
内田魯庵 人相見 青空文庫
作例 · 標準
芝居小屋では、幕開けの合図として板木がカンカンと鳴らされた。
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昔の夜回りでは、板木を打ち鳴らしながら火の用心を呼びかけたものだ。
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お寺の朝の勤行では、住職が静かに板木を叩き、修行僧を起こす。
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