逼塞
ひっそく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
being trapped (and having no way out)
文例 · 用例
日本当面の非常時、政治的不安や経済的行き詰まりにいよいよ恐慌を増して来ましたこの頃では、金融は全く逼塞してしまいましたので、日本の大多数の人々は、その命つなぎの金にさえ不自由する有様に立ち至っております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
品子は小さい時分から、松島の第二の妻の姉に愛され、踊りや長唄を、そのころ愛人の鹿島と一緒に、本郷の講釈場の路次に逼塞し、辛うじて芸で口を凌いでいた、かつての新橋の名妓ぽん太についてみっちり仕込まれたものだったが、商売に出すつもりはなく、芸者屋の娘としては、おっとり育っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
小菊は親たちが微禄して、本所のさる裏町の長屋に逼塞していた時分、ようよう十二か三で、安房の那古に売られ、そこで下地ッ児として踊りや三味線を仕込まれ、それが彼女の生涯の運命を決定してしまった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
ふだんの繁劇な都会の濠川の人為的生活が、雪という天然の威力に押えつけられ、逼塞した隙間から、ふだんは聞取れない人間の哀切な囁きがかすかに漏れるのを感ずるからであった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
何れも旧南部藩の武家、廃藩置県の大変遷、六十余州を一度に洗つた浮世の波のどさくさに、相前後して盛岡の城下から、この農村に逼塞したのだ。
— 石川啄木 『刑余の叔父』 青空文庫
それから一年ほどの後に、甚五郎は身持|放埒の廉を以って留守居役を免ぜられ、国許逼塞を申付けられた。
— 岡本綺堂 『恨みの蠑螺』 青空文庫
食うや食わずで逼塞している俺の両親は、俺の成業を首を長くして待っているのだ。
— 菊池寛 『青木の出京』 青空文庫
勿論、株家督があるというでは無し、芳町のうら店に逼塞して、おふくろは針仕事や洗濯物をして、細々にその日を送っているという始末ですから、久松は九つの年から近所の糸屋へ奉公にやられ、姉は十三の年から芝口の酒屋へ子守奉公に出ることになって、親子三人が分れ/\に暮していました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
作例 · 標準
嵐で道が閉ざされ、村は完全に逼塞状態に陥った。
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絶体絶命の逼塞した状況で、彼は冷静な判断を失わなかった。
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洞窟の奥で道に迷い、逼塞する。
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標準
withdrawal from society during personal financial hardship
作例 · 標準
事業に失敗し、彼は逼塞せざるを得なかった。
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経済的な理由で逼塞し、しばらく人との交流を絶っていた。
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彼は逼塞しながらも、再起の機会をうかがっていた。
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標準
house arrest (Edo period)
作例 · 標準
江戸時代、罪を犯した武士は屋敷での逼塞を命じられた。
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彼は数ヶ月の逼塞の後、ようやく自由の身となった。
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大名が逼塞を言い渡されたという噂が流れた。
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