低み
ひくみ
名詞
標準
low place
文例 · 用例
此の窓から眺めますと、土地がだんだん低みになつて行きまして、其の間に三四の村の人家がたつて居ますが、大体に於て塩浜と、野菜畑とであります。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
居ながらにして首を少し前にのばせば、そこは広々と低みのなだれになつて一面の芋畑、そして遠く、土庄町の一部と、西の空の開いて居るのが見えるのであります。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
「水を見付けて来よう、玉目どの」と彼はふいに誘った、「立っているのはよくない、貴殿らも薪など探して置いて下され、火が燃えだせば明るみが見えるであろう、それを目当てに立ちもどればよい」 先に立って木立ちを縫い、低みへ低みへといそぐ阿賀妻であった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
谷間に向って「おおい」と呼びかける案内人の声が木立ちの低みにひびいて来た。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
水はその隙間にこぼれ、低みをえらんで寄り集った。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
雪の絶えないヌタクカムウシュペの裾を西に折れ、山峡の低みをかけおりた水は、急湍となって川上の浸蝕谷をよぎる。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
ナラの樹のかたい葉が土地の低みに吹き溜って、ざくりと踏み入ると、千万本の針のような霜柱が草鞋の先に蹴あげられた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
原野にある高みの雪は削り取られて低みに運ばれる。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
霧が立ち込めて、谷の低みが見えなくなった。
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畑の低みに水が溜まり、稲が育ちにくい状況だった。
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山の斜面を歩いていると、小さな低みに隠された泉を見つけた。
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