薬材
やくざい
名詞
標準
medicinal ingredient
文例 · 用例
長野に興業館といふ東京の山師の出店見ていなものを押立てて、薬材で染物のう御始めるつて言つて、何も知らねえ村の者を騙くらかして、何でもはア五六千円も集めただア。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
だが、この眼前の事実のように、吸入がただ彼女の苦しみを続けるためばかりに役立っているのだと思うと、彼は彼女の生命を引きとめようとしている薬材よりも、今は、彼女の生命を縮めた漁場の魚に、始めて好意を持ちたくなった。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
今日でもそうかも知らんが、今からおよそ百年ほど前にはその実の皮を薬材として薬屋で売っていた。
— 牧野富太郎 『アケビ』 青空文庫
それは高価なる薬材であるが故に、冒険者がしばしばこれを取らんとして、自身また木乃伊となると云う説話なのである。
— 喜田貞吉 『国号の由来』 青空文庫
石臼は薬材を細末にするために、また挽き茶の調製にも使われ、日本には相応に古い頃から存在したろうが、それが家々の食物調製にまで、利用し得られるには条件があった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
以前は薬材・絵具や茶の類に限られ、僅かに上流の家だけに使用せられていた石の小さな挽臼が、どんな田舎でも手に入り、また目立て屋という職人まであるようになった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
別れの際、受け取つたのは二ヶ月分の生活費と寫眞學校の月謝とだが、學校では別に種板や藥材の代金を拂はなければならない。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
唐の玄宗時代に陳藏器が、その著『本草拾遺』中に藥材として人肉を加へて以來、支那歴代の本草は、何れも人肉を藥材として取扱ふ。
— 桑原隲藏 『支那人の食人肉風習』 青空文庫
作例 · 標準
漢方医は患者の症状に合わせて、数十種類の薬材を丁寧に組み合わせる。
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この秘伝の薬には、ヒマラヤの奥地でしか採れない貴重な薬材が含まれている。
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薬材の品質を保つため、乾燥させた根や葉を風通しの良い場所で保管する。
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