ソナタ形式
ソナタけいしき
名詞
標準
sonata form
文例 · 用例
またソナタ形式ならば、第一主題、第二主題の次にいわゆる発展部が来てこれら主題に対する解答を試みる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
今連句歌仙の三十六句をたとえば(表六句)(裏と二の表裏合わせて二十四句)(名残の裏六句)と分けて、これを三部形式あるいはソナタ形式にたとえてみることもできないことはないが、この対比はそれほど適切とは思われない。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
もっとも正当なソナタやシンフォニーのように四楽章から成る場合だと、第一章が通例早いテンポのソナタ形式のもの、第二章がいわゆるスロームーヴメントで表情豊かな唱歌形式のもの、第三章が軽快な舞踏曲のようなもので、往々|諧謔的なスケルツォが使われる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
第四章がたいてい急テンポのロンドやソナタ形式のものになっている。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
どんな天才だつて多くの殺人をソナタ形式で行つてゆけるものじやないよ。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
ハイドンは旋律家であると共に、ソナタ形式の完成者で、同時にケルビーニの後を受けて、弦楽四重奏曲の基礎的な形を整え、バッハの子供達の仕事を承けて、近代音楽の最高形式なる、交響曲の四楽章形式を定めた最初の人である。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
従来の一定の規則に釘づけされたソナタ形式やロンド形式や歌謡形式は、もはや過去の桎梏でしかあり得ないとし、ここにきわめて自由な想像力と、創作力の飛躍に相応するために、交響曲詩が工夫されたのである。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
次子エマメエル・バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach 1714―1788)は、ソナタ形式の確立者としてハイドンに先駆し、近代音楽の発達に資する功績は大きい。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫