新境地
しんきょうち
名詞
標準
new ground (science, art, etc.)
文例 · 用例
況んや室生の新境地は、彼にとつてむしろ反性格とも言ふべき過去の風流生活を、その『肉つきの假面のままで引つぺがした』所の、新しき本然性への囘復であるのだから。
— 萩原朔太郎 『室生犀星君の飛躍』 青空文庫
この材料、この作風、日本探偵小説界に、一新境地を開いたと迄、大袈裟な言葉使いはしませんが、宝石の知識も無い癖に、宝石のことなどを書きたがる、去勢されたる探偵小説家へは、好いみせしめの作品であると、これくらいは云ってもいいでしょう。
— 国枝史郎 『二つの作品』 青空文庫
」という作品は「色々な意味で苦しんでいた自分にもよびかけ、女性の新境地を描くことをもって」当時新しくおこったプロレタリア文学に「独特の生面をひらく決心をした」作品として、作者自身にも評価されている。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
假りに嬉しみを肉とし、悲しみを靈と見れば、この兩者が白熱の勢ひを以つて活動融化するのであるから、悲喜相離すべからざる新境地が出來るのである。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
毛唐人の中でも科学の新境地を開拓した連中の中には、随分思い切った研究手段を執った者がある。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
歎くが如く喜ぶが如く甚だ単純でない所が晶子さんの開拓した明治抒情詩の新境地であるが、それ許りではない、この歌は調子もよくそつもなくこの時代の作としてはよく出来て居て、円熟した後年の風が既に見えてゐる。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
彼の新境地を切り開いた點では、無論、その功績を「秋」に讓らねばならない。
— ――藝術家としての彼を論ず―― 『芥川龍之介論』 青空文庫
人気があればあるだけに、その人気のよつて来る役柄を突破して、新境地を開くことが出来るかどうかゞ問題とせられる。
— ――中村魁車を誄す―― 『街衢の戦死者』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、これまで誰も手をつけていなかった分野で、新境地を開いた。
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この映画は、アニメーション表現において新たな新境地を切り開いた。
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研究者は、既存の理論を超えた新境地を探求している。
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