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凸面鏡

とつめんきょう
名詞
1
標準
convex mirror
文例 · 用例
島崎先生が、新小説で新進作家号を出すから何か書いて見ないかといふことを伝へられ、私は、「凸面鏡」といふ十五六枚のものを出して貰つた。
牧野信一 貧しき文学的経験(文壇へ出るまで) 青空文庫
その次には、島崎先生から、「新小説」が新進作家号を出すから、それに何か書いて見ないかといふおはなしで、「凸面鏡」と云ふ十五六枚のものを書いた。
牧野信一 あやふやなこと 青空文庫
それで、処女作を、一般的に発表したのは、「新小説」の方の「凸面鏡」なんですね。
牧野信一 あやふやなこと 青空文庫
」と、その瞬間まで心にもなかつた顔剃用の凸面鏡を指して云つた。
牧野信一 凸面鏡 青空文庫
兄の病気の為によくないから、と云つて母は家中の鏡と顔の写る塗物類などを秘して仕舞つた、彼の凸面鏡もその一つとして選ばれた時、彼は妙な寂しさを感じて、「阿母さん、そんなことは迷信ですよ。
牧野信一 凸面鏡 青空文庫
そのとき後方が見られりゃよかったのであるが何しろ大きな箱車のことであり、凸面鏡もついてないし、運転台からは後が見えなかった。
海野十三 火星探険 青空文庫
彼は小さな凸面鏡を手の中にもっていて、その鏡にうしろのトラ十のすることをうつし、すっかりみてしまったのである。
海野十三 爆薬の花籠 青空文庫
いつも三機|雁行の、その先登に立っていた司令機内のこの儂は、反射凸面鏡の中に写る僚機の、殺気だった戦闘ぶりを、ちょいちょい眺めては、すくなからず心配になってきたものだ。
海野十三 恐しき通夜 青空文庫