正南
せいなん
名詞
標準
due south
文例 · 用例
この宮城の正南門の承天門から、皇城の正南門の朱雀門を經て、京城の正南門の明徳門に至るまで、南北を一貫せる大通りがある。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
船は正南へ向い、無論、始終針路がぐらぐらした。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
即、正南門の朱雀門に、対当する建て物であつた。
— ――序説として―― 『唱導文学』 青空文庫
またこれを地理上に見るに、舁揚部落、すなわち今の大藪・築山辺の地は、餌取小路の南端、南京極の地から正南僅かに二十町で、小島はその東方僅かに六七町の距離を有するに過ぎないのである。
— 喜田貞吉 『エタ源流考』 青空文庫
此尾根は純秩父の最高山二千三十六米の和名倉山が、牛王院山(御殿岩)と連絡する為に正南へ派出した者で、三峰へ下る峠の路は、此尾根を和名倉山の頂上へかけて通っている。
— 木暮理太郎 『秩父の奥山』 青空文庫
三日目は小沢岳の東南に在る岩峰から正南に派出した尾根の突端の隆起を目懸けて、今度は束にしたような陣竹の藪を掻き分けながら登って行くと、右側に薬研状の長い窪地が続いて内側には竹が少ない。
— 木暮理太郎 『利根川水源地の山々』 青空文庫
正南を午の方角とし、昼十二時を午の刻とするのも、火の気の強い意味から起こっている。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
この日、マダガスカル島の正南三百五十マイルを離れたる地点にありて西走す。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
作例 · 標準
羅針盤の針がぴたりと正南を指した瞬間、私たちはついに目的地である無人島のうっすらとした影を捉えた。
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玄関とリビングの大きな窓が正南を向いているこの家は、真冬の寒い時期でも日当たりがよくて非常に暖かい。
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太陽が正午に真上を通り過ぎ、建物の長い影が正北から正南へと、時間の経過と共にゆっくりと移動していく。
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