無統制
むとうせい
形容動詞名詞
標準
uncontrolled
文例 · 用例
――」櫓を降り、変にポタポタと靴の裏にはりつくような地面を事務所の方へ歩きながら、その技師は、バクーの油田が無慮二百七十の大小会社によって無統制に掘りかえされていた時代の恐ろしい競争の状態を話した。
— 宮本百合子 『石油の都バクーへ』 青空文庫
日本の先駆的プロレタリアート作家が無統制にブルジョア―ジャーナリズムに利用されることによって日常実生活の本質に於て非プロレタリアート的に堕した見本とも云える。
— 宮本百合子 『ニッポン三週間』 青空文庫
キルションの場合にも見られるような生産場面に対する過去の作家のややその場かぎりの題材あさりの態度、及び、現在の作家と生産との結びつきの無統制から、作品活動は、その成果において十分プロレタリアの世界観に立ってのリアリズムにまで到達していない。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
謂わば無秩序無統制の時期であって、各種の主義主張が乱立する。
— 豊島与志雄 『現代小説展望』 青空文庫
経営者側の弱点と、組合の無統制とが、程よく力の均衡を保つて、ひとまず妥協が成立したのは、京野等志の巧妙な策動の結果であつた。
— 岸田國士 『光は影を』 青空文庫
江戸時代の見世物が、どんなに無統制で、馬鹿々々しくて、エロテイツクで始末が惡かつたか。
— 盜まれた十手 『錢形平次捕物控』 青空文庫
)という概念が不確実で無統制であるという事実に於て、他方ではそうした概念を適用したこの結論が実際問題の解決に当って示す奇説や見当違いに於て、之を検証することが出来る*。
— 戸坂潤 『科学論』 青空文庫
アカデミズムの哲学はそのアカデミー的研究機構によって勢力的に進歩するのではなくて、却って固陋な意識による回り道と繰り返しと重複とを通して、エネルギーを無統制に浪費せざるを得ない。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫
作例 · 標準
リーダー不在の会議は無統制な議論に終始し、結局何も決まらなかった。
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戦後の混乱期、街は無統制な状態で、闇市が至る所に立ち並んでいた。
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無統制な開発が進んだ結果、この地域の自然環境は無残に破壊されてしまった。
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