暖流
だんりゅう
名詞
標準
warm current
文例 · 用例
もう一つ霧で有名なのはニューファウンドランド島の近海で、ここは暖流と寒流の出会うために春から夏へかけては霧が深くて航海が危険である。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
これは一つには日本の海岸線が長くて、しかも広い緯度の範囲にわたっているためもあるが、さらにまたいろいろな方向からいろいろな温度塩分ガス成分を運搬して沿岸を環流しながら相錯雑する暖流寒流の賜物である。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
此国の沖に近く、暖流が西から東へと流れて居た。
— 田山録弥 『春雨にぬれた旅』 青空文庫
「ベーリング海峡の海水を堰きとめると、そこから南の地方が暖流のために、俄かに温くなるのだ。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
幾多の海潮、それの逆潮、暖流、寒流が流れ巡つてゐる。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
しかし、われらが現に營みつゝある歴史と活動の中には、廣い和やかな一帶がある外に、強い嵐があり、暖流と寒流とがあり、幾多の海潮とその逆潮とがあり、それから地震の波動があることもまた太平洋に似てゐる。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
世相的、風俗的作品として、あれこれの小説が時代のただの反射として書かれていたとき、藤村は水面の波としてあらわれるそれ等の現象の底まで身を沈めて、日本のその時代を一貫する流のなかにあった寒流・暖流の交錯の悲劇にまでふれようと試みたのであったと考えられる。
— 宮本百合子 『作家と時代意識』 青空文庫
魚市場へ行ってみると、黒い背甲を擦剥いて赤身を露した奴がズラリと並んで飛ぶように売れて行ったものだが、これは春先から対州の沿岸を洗い初める暖流に乗って来た鰤の大群が、沿岸一面に盛り上る程、押合いヘシ合いしたために出来たコスリ傷だ。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
作例 · 標準
日本海には対馬暖流が流れ、沿岸部の気候に影響を与えている。
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暖流のおかげで、この港は冬でも凍結しない。
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魚群は暖流に乗って北上する。
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