リリシズム
リリシズム
名詞
標準
lyricism
文例 · 用例
泣菫氏の詩は、その初期の物(暮笛集・ゆく春)ほどよく、純粹なリリシズムが盛られて居るのに、自選詩集には、却つてその詩情を稀薄にした後期の敍事詩風の作が多く入れられてある。
— 宿命生涯を貫く 『永遠の詩人』 青空文庫
つまり言へば薄田泣菫氏や蒲原有明氏やは、或る若い時代だけ詩人であり、後に年を取つてからは、本質的にそのリリシズムを喪失してしまつたのである。
— 宿命生涯を貫く 『永遠の詩人』 青空文庫
(そしてリリシズムを無くした時代に、その自選詩集が編纂された。
— 宿命生涯を貫く 『永遠の詩人』 青空文庫
――僕はあなたの小説を読んだことはないが、リリシズムと、ウイットと、ユウモアと、エピグラムと、ポオズと、そんなものを除き去ったら、跡になんにも残らぬような駄洒落小説をお書きになっているような気がするのです。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
彼の句には、芭蕉のやうな幽玄な哲学や寂しをりもなく、蕪村のやうな絵画的印象のリリシズムもなく、勿論また其角、嵐雪のやうな伊達や洒落ツ気もない。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
これらの歌曲は、そのもつと前、欧洲大戦前後の好況時代に流行した、外国オペラの明朗な翻訳曲に比すれば、遥かに憂鬱で哀傷的のものであつたが、音楽として尚甚だ上品のものであり、その精神には健全で浪漫的な青春のリリシズムが情操して居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
この股旅小唄の主旋律は、概して皆尺八的、浪花節的哀傷を帯びてるもので、日本人の民族的リリシズムとも言ふべき、旅への放浪情操をよく表現して居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
勝太郎の「ハア小唄」には、年増女的淫猥の情痴があつたが、しかしそこにはまだ純情のリリシズムと感傷性とが流れて居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
作例 · 標準
ショパンのノクターンは、豊かなリリシズムに満ちている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼の詩の特徴は、自然への深い愛情と、そこに宿るリリシズムにある。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
若き日の監督の作品には、青臭いが瑞々しいリリシズムが感じられる。
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