驚くほど
おどろくほど
表現副詞
標準
to a surprising degree
文例 · 用例
これに反して振り返って見た月日の経過はまた自分ながら驚くほどに早いものに思われた。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
そこで今度は声を立てないで口を自由に且つ充分に動かして読む真似をしてみると、その歌の口調のあらゆる特徴が驚くほど鮮明に頭に響いて来るのである。
— 寺田寅彦 『歌の口調』 青空文庫
そのくせ非常に神經質で小さいことに氣のつくことは驚くほどだ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星の印象』 青空文庫
) さうしてこのやうな仕事は、もはや置き換へ得られない、多くの、目に見える事物の、不斷の速やかな消滅によつて、驚くほど促進せられ、助けられるでありませう。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『ドゥイノ悲歌』 青空文庫
自然都市の到る處に色欲の享樂機關の豐富なのは驚くほどだが、それに伴ふ催欲的な存在物、つまり春本だとか、春藥だとか、催欲目的の酒だとかが非常に多い。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
3 現代作家の文章を考へてみても、ごく大まかな詞ではあるが、志賀直哉は驚くほど神經質に鋭く簡潔、菊池寛は無駄なく直截適確、谷崎潤一郎は莊重で力強く、佐藤春夫は典雅纎細、里見※は流麗精緻、――一一擧げたらきりがないが、さういふ特色は言ひ換へれば、作者の氣質持前の現れに外ならない。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
自由を許したとて、信徒の数にしても決してそう驚くほど多くはならないのである。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
落葉が降り留っている井戸端の漆喰へ、洗面のとき吐く痰は、黄緑色からにぶい血の色を出すようになり、時にそれは驚くほど鮮かな紅に冴えた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
作例 · 標準
例句