極めて
きわめて
副詞頻度ランク #2162 · 青空 9963 例
標準
exceedingly
文例 · 用例
勿論時代といふものは極めて包括的に観る場合にのみその姿を現すがやうなものであるから、現代が芸術のためには明かに不幸な時代であるとしてからが、それは必ずしも芸術家個人々々にまで直ちに不幸な時代といふことを意味しはしまい。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
何しろ是等三様式は極めて短い詩形であるから、語自体の力が、語を駆使する作者の力よりも存外に大きいものであることは明瞭であらう。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
新体詩様式は、未だ十分の発達を示してはゐないけれども、人々はその案外に困難なる故を以てかどうか、何時の間にか退却し、昨今再び立向つてゐる状勢だが、猶極めて怠惰な立向ひ方と云へよう。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
加ふるに黄熱病が猖獗を極めてゐて、ルモオルは船から船に移されて漸くのことで例の親戚の手に渡されたのだが、その親戚は貧乏になりはてちまつてゐたといふわけだ。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
それに、ボートのことに例へて話せば、明々白々のことになつて、まさかAとてそんなにまで馬鹿でもあるまいと思へるだらうが、事個性的な仕事の志望者達の間では、極めて至当なこととして、「ぢや、てんで漕げない俺はどうしてくれる」が通用することは決して珍しくないのである。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
技術堪能そのものが登用される場合は極めて稀であります。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
それが仮りに私の気温のせゐだとしても、何のせゐだとしても、この好い気持はこの好い気持であつて、これを努力して造型してお目に懸けることくらゐは出来るとしても極めて可及的可能なことでしかない。
— 中原中也 『深夜の峠にて』 青空文庫
その頃、此の国の自由詩と称するものは、多くは旧来の形式を完全に脱して居ない、極めて幼稚な口調本位のものであつた。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫