驀地
ばくち
形容動詞
標準
full-speed (dash)
文例 · 用例
再びヨボヨボと歩き出すと、ひとしきりの風が驀地に道の砂を捲いて老翁を包んだ時|余は深き深き空想を呼起こした。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
さうして彼は馬を見つけると、それに跳びのつて、驀地に駈けらせた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
はっと思った拍子に彼は、たった今大急ぎでそこに来かかったのだというような早足で、驀地に板橋を渡りはじめていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
しかしながらかねてからある不安なしにではなく考えていたことが、驀地に近づいてきているような一種の心の圧迫を感じ始めているのは明かだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
八時に札幌を発った列車は、雪さえ黒く見えるような闇の中を驀地に走りだした。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
彼はもう驀地に自分の癇癪に引き入れられて、胸の中で憤怒の情がぐん/\生長して行くのが気持がよかつた。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
そしてただ裸一箇の自分となり独力、座禅思惟の一法によってかの解脱を掴むか掴まえぬか、面と向った真剣の勝負に驀地に突き進むこととなった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
慧鶴は漸くあわただしい心の赴くままに驀地に故郷へ帰った。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
作例 · 標準
ゴールテープ目指して、選手は驀地に走り抜けた。
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新技術の開発に、研究者たちは驀地に邁進している。
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「あの犬、すごい速さで驀地に向かってくる!」
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