勅答
ちょくとう
名詞動詞-サ変
標準
emperor's reply
文例 · 用例
慎で命を全ふすべしと仰せ出されければ、正行頭を地につけて、兎角の勅答に及ばず」 場所は古来伝称の吉野山である。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
久方の光に近き名のみして朝夕霧も晴れぬ山ざと というのが源氏の勅答の歌であった。
— 松風 『源氏物語』 青空文庫
ただ天下に雷の如く響きしものは、勅答として出でたる「神洲の大患、国家の安危、容易ならざる事」といい、「今般仮条約の趣にては、御国体立ち難くと思召さる」というに過ぎず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
「じゃ、きょうすぐに、これから都へのぼるのか」「多少の支度もあるから、きょうというわけにはゆくまいが、いっこくも早く、菊亭右大臣にお会いして、なにかのことをうかがったうえ、密詔のご勅答を申しあげたいという若君のおことばだ」「なるほど。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
去ル程ニ、大坂退城仕ルベキノ旨、辱クモ禁中ヨリ御勅使|降サレ、門跡、北之方、年寄共如何アルベキヤ否ヤノ儀、権門ヲ恐レズ、心中之|存ジ寄ノ旨趣、残ラズ申シ出ヅベキノ由尋ネ被申―― と、その折の古記に見えるとおり、勅答を迫られていたのである。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
わけても、今日は勅答日だし、式日中でも、最大な曠がましさを味わう日でもあるので、指先や鬢の一すじにも、細かい心をつかって、白いとか柔軟とかいうよりも、むしろ畸形的にぶよぶよしている自分の肌を、女みたいに屈曲して、たんねんに浄めているのであった。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
『言語道断な内匠頭の振舞、但馬、疾く糺明せい』『はっ』『御三卿に対しては、一応、本日の勅答の儀、延期いたしたものか否か、お伺い致してみい』『承知仕りました』『饗応役、すぐ誰かに、代りを申しつけい』『万端、取り急いで計らいます』『はやく運べっ。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
勅答延期の事は、『苦しゅうない』 との答えなので、『では』 と、遽に式場を変更して、黒木書院で滞りなく執り行った。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
作例 · 標準
「歴史的な謁見の儀において、天皇陛下からの重みのある勅答を賜り、一同は深く頭を下げた。」
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「古文書には、諸侯の問いに対して下された冷徹なまでの勅答が詳細に記されている。」
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「勅答の内容は瞬く間に全国へ伝えられ、当時の政治情勢に大きな影響を与えることとなった。」
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