炬
きょ
名詞
標準
torch
文例 · 用例
永遠は汝が眼の裡に微笑むでゐた……此の世を去つた炬火、空にて再びともれよ!
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
そのうち子供は、炬燵にもぐり込んで転寝をしている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかるにその同じ家郷を、ひとえに時間の所在に求めて、追懐のノスタルジアに耽った蕪村は、いつも冬の炬燵にもぐり込んで、炭団法師と共に丸くなって暮していた。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
芭蕉は「漂泊の詩人」であったが、蕪村は「炉辺の詩人」であり、殆んど生涯を家に籠って、炬燵に転寝をして暮していた。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
それは「炬燵の詩人」であり、「炉辺の詩人」であったところの、俳人蕪村の風貌を表象している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
私は炬燵にあたつてゐました彼女は畳に坐つてゐました冬の日の、珍しくよい天気の午前私の室には、陽がいつぱいでした彼女が頸かしげると彼女の耳朶 陽に透きました。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
かくのごとく我儘であるくせにまた甚だしく臆病な彼は、自分で断然年賀端書を廃して悠然|炬燵にあたりながら彼の好む愚書濫読に耽るだけの勇気もないので、表面だけは大人しく人並に毎年この年中行事を遂行して来た。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
炬燵の火もいとよし、酒もあたゝめんばかりなるを。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
作例 · 標準
暗闇の洞窟を進む探検家たちは、手にした炬の光だけを頼りにしていた。
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祭りの夜、人々はかがり火を囲み、手には小さな炬を掲げて練り歩いた。
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遠くの山中に、救助を求めるかのように炬の炎が揺らめいているのが見えた。
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古代の兵士たちは、敵の城壁を照らすために大きな炬を焚いた。
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