距
きょ
名詞
標準
tubular nectary
文例 · 用例
通路を距てて直ぐの向ひ側には、鉄道従業員の妻君みたいなのが、胸をはだけて赤坊に乳を飲ませてゐる。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
そして距離のへだてから、自然に交情が疏くなつてきた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
しかもガードを一つ距てて、淀橋の向ふに二幸や三越のビルヂングが壘立し、空には青い廣告風船があがつて居る。
— 萩原朔太郎 『悲しい新宿』 青空文庫
百米、二百米の短距離レエスでは、もう、この選手、全然見込みがない。
— 太宰治 『答案落第』 青空文庫
しかしこの二つの、時間的にも空間的にも遠く距れた心像をつなぎ合せている何物かがあるだけはたしかでなければならない。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
谷を距てた上野の動物園の仲間に比べるとここのは死刑囚であろう。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
右には未だ青き稲田を距てて白砂青松の中に白堊の高楼|蜑の塩屋に交じり、その上に一抹の海青く汽船の往復する見ゆ。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
最も複雑な分子と細胞内の微粒との距離ははなはだ近そうに見える。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
作例 · 標準
スミレの花の長い距の奥には、蜜がたっぷり蓄えられている。
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ハチドリは細長い嘴で、花の距の蜜を吸う。
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昆虫たちは、距の形によって訪れる花を選んでいる。
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