不予
ふよ
名詞頻度ランク #39348 · 青空 19 例
標準
indisposition
文例 · 用例
○天の原ふりさけ見れば大王の御寿は長く天足らしたり 〔巻二・一四七〕 倭姫皇后 天智天皇御|不予にあらせられた時、皇后(倭姫王)の奉れる御歌である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
天皇は十年冬九月御不予、十月御病重く、十二月近江宮に崩御したもうたから、これは九月か十月ごろの御歌であろうか。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
天皇御不予のことを知らなければ、ただの寿歌、祝歌のように受取れる御歌であるが、繰返し吟誦し奉れば、かく御願い、かく仰せられねばならぬ切な御心の、切実な悲しみが潜むと感ずるのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
御不予御平癒のための願望動機とはおのずから違わねばならぬと思うのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
十二月の初めから御不予の御沙汰があり、中旬になって御疱瘡と定まって、万民が平和の父と仰ぎ奉った帝その人は実に艱難の多い三十七歳の御生涯を終わった。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
天皇が不予だといっては三千八百人の僧尼がつくられる。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
日本書紀によれば天皇の九年冬十一月「癸未、皇后|体不予したまふ。
— 亀井勝一郎 『大和古寺風物誌』 青空文庫
時の醍醐帝は、道真怨霊説を、心から信じて、ついに不予になられ、その皇太子、寛明親王なども、生れて以来、三年の間、一日も太陽の光にあわすことなく、夜も昼も、帳内に灯をとぼし、衛士を徹夜交代させて、いたいたしい白い一肉塊のあわれな生命の緒を、ひたすら怖れ守っていたという事実すらあるのだった。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
作例 · 標準
国王が突然の不予に陥り、予定されていた式典は急遽すべてキャンセルとなった。
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大臣の不予の知らせを受け、宮廷内には重苦しい不安の空気が漂い始めた。
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主君の不予が長引いているため、家臣たちは今後の体制について密かに協議を重ねている。
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