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上歯

うわば
名詞
1
標準
upper teeth
文例 · 用例
上歯と下歯がきっちり合い、引緊って見える口の線が、滑かになり、仏蘭西髭の片端が目についてあがる――父親は鮨を握り乍らちょっと眼を挙げる。
岡本かの子 青空文庫
食べるときは、上歯と下歯を叮嚀に揃え円い形の煎餅の端を規則正しく噛み取った。
岡本かの子 青空文庫
上歯と下歯をまた叮嚀に揃え、その間へまた煎餅の次の端を挟み入れる――いざ、噛み破るときに子供は眼を薄く瞑り耳を澄ます。
岡本かの子 青空文庫
葛岡はわたくしを見ても気の付かぬ振りをして相変らず何とも言わずに例の上歯で下唇を噛み押えて笑いを我慢する様子をして、かたん/\いわすのを続けています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
同時に自然は上歯を下くちびるにあてがって思いきり長く息を吹いた。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
むし歯は自然に抜けたのもあり、医師の手によって抜かれたのもあり、年々に脱落して、現在あます所は上歯二枚と下歯六枚、他はことごとく入歯である。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
その上歯二枚が一度に抜けたのであるから、上頤は完全に歯なしとなって、総入歯のほかはない。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
私をさんざん苦しめた後に、だんだんに私を見捨てて行く上歯と下歯の数かず、その脱落の歴史については、また数かずの思い出がある。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
作例 · 標準
例句