気分屋
きぶんや
名詞
標準
moody person
文例 · 用例
然し此の錯雑した時勢にあつても、いつかな愚鈍で、有難からぬ幸福のお方もあつて、その手合では、情けとは迎合性や動物的嗜好などを意味するだけで、つまりまあ気分屋なのである。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
何しろ何から何まで私の手一つでやらなければなりませんので、しかも私は気分屋なので、とかくおくれがちになりますが、あしからず思って下さい。
— 種田山頭火 『三八九雑記』 青空文庫
小林秀雄が一番うるさい議論家で、次に河上、中島となると好々爺、好々青年か、牧野信一だけは議論はだめで、酔っ払うともっぱら自惚れ専門で、尤も調子のかげんで酔えないことの方が多い気分屋だから、そういう時は沈んでいる。
— 坂口安吾 『私は誰?』 青空文庫
彼は妻君と別居して自炊してをり、女房のゐない方が清々とえゝですわと言つてゐたが、もう五十ぐらゐ、鼻ヒゲなど生やしてゐるくせに何かといふと顔を赤らめるやうな小心な善人で、根気のつゞかない気分屋であつた。
— 坂口安吾 『ヒンセザレバドンス』 青空文庫
この計理士は五十がらみの年齢に似もやらぬ少年詩人の如き気分屋で、ええ天気やさかい仕事してられえへんどすわと言って大概のお天気の日は外出し、酒も飲まず女遊びもしないけれども、仕事の期日に遅れるために顧客も失い貧乏もするという様子である。
— 坂口安吾 『青い絨毯』 青空文庫
気分屋は、特にそうだぜ」「それは、まるで、愛情にひきずられるな、というみたいだね。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
オードリ・マーボー嬢はいつも気分屋だ。
— REAL DRAMAS 『真劇シリーズ』 青空文庫
気分屋で気難しくて気まぐれや。
— The Golden Rose 『黄金薔薇』 青空文庫
作例 · 標準
彼はかなりの気分屋だから、話しかける前に今の機嫌をうかがっておいたほうがいいよ。
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さっきまで笑っていたのに急に黙り込むなんて、相変わらずの気分屋だね。
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気分屋な上司に振り回されて、チーム全員がクタクタになっている。
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猫は気分屋なところがあるけれど、そこがたまらなく可愛いんだ。
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