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筐底

きょうてい
名詞
1
標準
bottom of a box
文例 · 用例
その他にも、私には三つ、四つ、そういう未発表のままの、謂わば筐底深く秘めたる作品があったので、おととしの早春、それらを一纏めにして、いきなり単行本として出版したのである。
太宰治 ろまん燈籠 青空文庫
椿岳は一つの画を作るためには何枚も何枚も下画を描いたので、死後の筐底に残った無数の下画や粉本を見ても平素の細心の尋常でなかったのが解る。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
確かその春の卷だけは、未成稿のまゝ筐底に殘つてゐたやうに思つて、今度そこらを探しましたが、どうしても見付かりませんでした。
薄田泣菫 詩集の後に 青空文庫
そこで例の原稿を筐底から取出して見てもらうと、差当りそれを出そうということになったが、逸早くもこうした美本となって世に出るようになったことに就いては、青磁社の各位に感謝しなければならない。
伊波普猷 「古琉球」改版に際して 青空文庫
その日録のあまりが、十四五枚未だに彼の筐底に残つてゐた。
牧野信一 貧しき日録 青空文庫
)を筐底に秘めたがつてゐるのである。
芥川龍之介 変遷その他 青空文庫
彼の筐底の古写真は体と不吊合に頭の大きい、徒らに目ばかり赫かせた、病弱らしい少年を映してゐる。
―或精神的風景画― 大導寺信輔の半生 青空文庫
第三学年にもこの講義の稿を続くべかりしを種々の事情に遮ぎられて果さず、已に講述せる部分の意に満たぬ所、足らざる所を書き直さんとしてまた果さず、約二年の間そのままにて筐底に横はりしを、書肆の乞に応じて公けにする事となれり。
夏目漱石 『文学論』序 青空文庫
作例 · 標準
この化粧箱は、頑丈な作りで、筐底がしっかりと補強されている。
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配送中に破損しないよう、商品の筐底に緩衝材を厚く敷きました。
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「おや、この古い木箱、筐底に隠し引き出しがあるぞ!」と、彼は驚きの声を上げた。
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贈答用のギフトボックスは、筐底のデザインも洗練されており、高級感がある。
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