あぶく銭
あぶくぜに
名詞
標準
easy money
文例 · 用例
散々あぶく銭を男たちから絞って、好き放題なことをした商売女が、年老いて良心への償いのため、誰でもこんなことはしたいのだろう。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
ここ数年は商売がうまくいってなかったもので、一年に二百ものあぶく銭がありゃあ、とてもありがたいですから。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
こんなに作家が大声をあげれば、あぶく銭がとれるのも、初めてのことでしょう。
— 宮本百合子 『五〇年代の文学とそこにある問題』 青空文庫
あぶく銭を儲けたんだからな」「恩もなけりゃ義理もない訳さ」「ところでどうだな、今の生活は?
— 国枝史郎 『大捕物仙人壺』 青空文庫
そのころ彼はあぶく銭を湯水のやうに使つて、夜も昼ものんだくれ、天地は幻の又幻、夢にみた蝶々が自分の本当の姿やら、何が何だか分らないといふていたらくで、朝から寝床でウヰスキーのラッパ飲みといふ景気で、身辺はオモチャ箱をひつくり返したやうなドンチャン騒ぎの連続であつた。
— 坂口安吾 『母の上京』 青空文庫
封鎖直前、あぶく銭の余りがあつたので、蒲鉾小屋のオデン屋をもたせてやつた男があつた。
— 坂口安吾 『母の上京』 青空文庫
しかし、焼直しをしたがったり、まがい物をこしらえたりして、あぶく銭を儲けたがるやからが、いつの世にも絶えないのは情けないと思います。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
まだ原稿料で生活の方を何とかしようというほど家計も困っていないし、またそれほど堕落もしていないが、ちょいちょい不意のあぶく銭が入ると、ちょっと都合の良いこともあってね。
— 中谷宇吉郎 『先生を囲る話』 青空文庫
作例 · 標準
その成功はあぶく銭のようなものだった。
投機で得たあぶく銭は税務調査の対象となった。
経済学者はあぶく銭の危険性について警告している。
一攫千金を狙ったあぶく銭は長続きしない。