揺籃期
ようらんき
名詞
標準
infancy
文例 · 用例
そこではぐみ育てた五年間の、思想上の揺籃期の生活の体験は私の一生涯の人間的の性格を決定したと言ってもいいのだ。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
そこから、独自の亜米利加文明を育てて往こうとする、力の張り切った、謂わば揺籃期だ。
— 牧逸馬 『斧を持った夫人の像』 青空文庫
その民族は揺籃期以来二つの大陸を征服しつくし、大海を渡ると第三の大陸に浸透し、そこでも戦争と支配の伝統のために生まれるのだ。
— A. ビアス A.Bierce 『チカモーガ』 青空文庫
また、印刷の術が進み、書籍の版行も普及され、街には、まだ雑劇の揺籃期だが、演劇も現われ、すべて宋朝の特長とする文治政治はこの前後に或る頂点を示したといってよい。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫