玉菜
たまな
名詞
標準
cabbage
文例 · 用例
夕さむしい Hotel の臺所で、のすたるぢやのメリイが泣いて居る、ほんのり光る玉菜のかげから、ぜんまい仕かけで、鼠がひよつくり顏を出した。
— ―人形及び動物のいろいろとその生活― 『玩具箱』 青空文庫
八百屋が、大きな玉菜とオレンジを運んで来た。
— 岡本かの子 『五月の朝の花』 青空文庫
3 玉菜が、そのむかし海岸植物として、潮の香のむせるような断崖に育ち、終日白馬のように躍り狂う海を眺めて暮していたのは、真っ直に土におろした根の深さと、肉の厚い葉の強健さとでも知られることだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
――私は玉菜を見る度に、いつもそうした胸苦しさを、何よりも先に感じないわけにゆかない。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
後で気がついたんですが、あの忌々しい大露西亜人どもは、あぶら虫の入つた玉菜汁さへ食ふんですよ。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
だん/\進んで行くと、突當りの木槿垣の下に、山の端はなれた許りの大滿月位な、シッポリと露を帶びた雪白の玉菜が、六個七個並んで居た。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
でお定は、『ハア、玉菜でごあんすか。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
何とやらいふ菜に茄子が十許り、脹切れさうによく出來た玉菜が五個六個、それだけではあるけれ共、野良育ちのお定には此上なく慕かしい野菜の香が、仄かに胸を爽かにする。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
作例 · 標準
八百屋の店頭には、朝採れの新鮮な玉菜が山積みにされている。
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「今日の玉菜は芯まで柔らかそうだね」と主婦たちが吟味している。
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千切りにした玉菜を、熱々のとんかつの横にたっぷり添える。
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