別使
べっし
名詞
標準
special messenger
文例 · 用例
一存でございますが、妻を娶る者はわたくし、その当のわたくしがお断わり申しますからには、べっしてうろんはないと存じます」「よし、たしかに破約承知した」 こえ荒く云って、床板を踏み鳴らすように為元は立った。
— 山本周五郎 『城を守る者』 青空文庫
そしてこんどは当分はそこにおちつくだろうと思われるのは、「計理部」というのは彼のために新設された部署であって、その部には彼一人しかいないし、したがって――従来しばしば記した理由によって――彼のためにべっして迷惑をする者もなく、しぜん転勤を懇請する人間もないからである。
— 山本周五郎 『思い違い物語』 青空文庫
おそらく長い年月のあいだに、そこは宜しく片づいたものであろうし、べっしてわれわれが心配すべき筋合でもないだろう。
— 山本周五郎 『思い違い物語』 青空文庫
重陽のえんはまいねんのことでござりますけれども、べっしてそのみぎりは大小名がよそおいをこらしてお礼にまいられ、ごんごどうだんのぎしきのありさま、めをおどろかすばかりであったともっぱらのうわさでござりました。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
「久世侯(大和守|広之)がお相客になります」と関主税が注意した、「しかし、べっして辞儀には及びませんから、どうかそのおつもりで」 案内されたのは、小書院であった。
— 第二部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
「べっして大切なるお役目ちゅう、私の争いによって刃傷に及びたる始末、重罪をも申付くべきところ、即座に自裁して責を負いたる仕方しんみょうに思召され、よって食禄召上げ遺族には領内追放を申付くるものなり」おたっしの趣意はそういうものだった。
— 箭竹 『日本婦道記』 青空文庫
べっして、体のわるいようなせいではない――。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
何も変ったことはないか」「べっして異状はございません」「そうか……」 と、将監は、片手に携えていた矢を示して、「夕方、平井山の敵陣から、この矢を射こんで来た。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
急ぎの用件を伝えるため、城下へ別使を派遣した。
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重要な親書を携えた別使が、ようやく目的地に到着した。
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主君の名代として、別使が隣国との交渉にあたっている。
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