望楼
ぼうろう
名詞
標準
watchtower
文例 · 用例
アルキメデスは長い research ――と此処にも伝はつてゐる、探しあぐんで或夜城砦の望楼から望遠鏡をもつて星空へ眼を挙げてゐた時、不図、オリオン座の環状圏の一隅に、星と化して光つてゐる失はれた石を見出して、思はず叫んだ声が(ユレーカ!
— 牧野信一 『卓上演説』 青空文庫
果樹園のアナウンサー 果樹園に大きな望楼が立つてゐた、この望楼は、果樹園の所有者が建てたもので、この国でいちばん声のきれいな、声の高い男が選ばれて、沢山の給料をもらつて、雨の日も風の日も、この望楼の上に立つてゐた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
或る時、大|海嘯が突然やつてきた、果樹園の人々は狼狽して果樹園の背後の山へ避難したが、望楼の男だけは、最後まで望楼に踏み止まつてお喋しつづけた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
果樹園の人々は後で事情を知つてから、この望楼男のお喋りすることを少しも信じなくなつた、なぜといふに男の傍にはいつも果樹園の主人がついてゐて、鞭で尻をうつて、果樹園の都合の良いことだけをお喋りさせてゐるといふことが判つたからであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
遂に、彼は、城の望楼を思いついた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
そして、朝の挨拶に来たシャラフシャーに、機嫌よく言葉をかけて、一緒に、望楼にのぼった。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
昼前中二人は、望楼にいた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
彼女は、良人の知らない心の望楼を、今夜のうちに拵えた。
— 宮本百合子 『心の河』 青空文庫
作例 · 標準
国境警備隊は、望楼から不審な動きがないか監視していた。
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古い城壁には、いくつもの望楼が建てられていた。
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その島には、かつて海賊の襲来に備えて作られた望楼が残っている。
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