勇図
ゆうと
名詞
標準
ambitious undertaking
文例 · 用例
友人の話であるが、百貨店の食堂へはいって食卓を見回し、だれかの食い残した皿が見つかると、そこへゆうゆうとすわり込んで、残肴をきれいに食ってしまって、そうして、ニコニコしながら帰って行くという人もあるそうである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
ぢゆうと火の中にも溶けた音。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
北から冷たい風が来て、ひゆうと鳴り、はんの木はほんたうに砕けた鉄の鏡のやうにかゞやき、かちんかちんと葉と葉がすれあつて音をたてたやうにさへおもはれ、すすきの穂までが鹿にまぢつて一しよにぐるぐるめぐつてゐるやうに見えました。
— 宮澤賢治 『鹿踊りのはじまり』 青空文庫
はがきをそつと学校のかばんにしまつて、うちぢゆうとんだりはねたりしました。
— 宮沢賢治 『どんぐりと山猫』 青空文庫
雪童子はわらつて革むちを一つひゆうと鳴らしました。
— 宮沢賢治 『水仙月の四日』 青空文庫
……遙に聲が消えると、戸外が宵の口だのに、もう寂寞として、時々びゆうと風が騷ぐ。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
」 天麩羅を、ちゆうと吸つて、「何しろ、お前、俺が顏を見せると、白い頸首が、島田のおくれ毛で、うつむくと、もう忽ち耳朶までポツとならうツて女が、お人形さんに着せるのだ、といつて、小さな紋着を縫つてゐるんだからよ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
」と手を擧げて留める間もなく、足許に、パツと火が燃えて、わツと飛び移つた途端に、丸木橋はぢゆうと水に落ちて、黄色な煙が――濛と湧立つ。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、大学卒業後、誰も成し遂げたことのない技術開発という勇図に挑んだ。
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そのプロジェクトは、成功すれば大きな成果が期待できるが、同時に多くの困難を伴う勇図でもあった。
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彼は、世界一周という壮大な勇図を掲げ、旅の準備を始めた。
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