加えて
くわえて
接続詞
標準
additionally
文例 · 用例
こういうのはおそらくその後何かの機会に何遍となく同じ記憶の復習をし修繕を加えて来たために三十年後の今日まで保存されているのであろう。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
この事は子規という人とその作品を研究する際に考慮に加えてもいいことではないかと思う。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
莟みの集団の下から、房になった黄色い四弁花が、いま電燈の蒼い光にきらびやかに匂っている、茎は一皮下には、青い血が通っているのではないかと思われるほど透き通って、有らゆる春の緑の中で、最も練り抜かれた緑である、見つめていると、早春の名残といったような淡い哀愁に加えて、物の末期の惨酷を思わせる姿である。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
この灰の行くところ、峠を越え里に出て、今頃は高原の人々に、手を額に加えて仰ぎ視させているであろう。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
碁盤の目ほどに窓の多いデパートメント、タンクを伏せたように重っ苦しい大屋根、長方形の箱を、手品師の手際で累積したようなアメリカ式鉄筋コンクリートの高層築造物は、垂直の圧力を通行人の頭上に加えて虚空の「通せん坊」をしあっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
それで私はすべての歌人に望むように宇都野さんの場合にも、どうかあまりに頭のいい自己批評から作歌の上に拘束を加えて、鮮明な自然の顔の輪郭が多少でも崩されるような事のないように祈りたいと思う。
— 寺田寅彦 『宇都野さんの歌』 青空文庫
そうしてそれらの世襲知識を整理し帰納し演繹してこの国土に最も適した防災方法を案出し更にまたそれに改良を加えて最も完全なる耐風建築、耐風村落、耐風市街を建設していたのである。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
草枕、旅の露宿に加えて、夢も皺かく老の身ゆえに、寝覚めがちな一夜であるのはもっとものことだが、この夜は別けて翁をして寝付かれしめぬものがあった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
作例 · 標準
今日は大雨が降っており、加えて風も強いため、外出は控えたほうが良さそうだ。
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彼女はピアノの才能があるだけでなく、加えて語学も堪能なので尊敬してしまう。
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材料費の高騰、加えて人件費の不足が、中小企業の経営を圧迫している。
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