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海景

かいけい
名詞
1
標準
seascape
文例 · 用例
見れば大時計の古ぼけた指盤の向うで冬のさびしい海景が泣いて居るではないか。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
見れば大時計の古ぼけた指盤の向うで、冬のさびしい海景が泣きわびて居るではないか。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
海景帆が辷る、その数が凡そ七八十、はじめ白く、閃閃と黄色く、赤く、晴れわたつた大海の真中に帆が辷る、自然と一つの輪が出来る。
北原白秋 畑の祭 青空文庫
太陽がくるくる廻つてゐる真夏の海景にわたしの貧乏までが水浴がしたいと口からとびだして白眼を要求したこんなぜいたくな海景は消えてしまへわたしにとつては無益の風景だ。
詩集(1)初期詩篇 小熊秀雄全集-2 青空文庫
行くうちに、岩屋道の道しるべを見て、急角度の石段を下りかけると、道中の鬱茂した常磐木の緑に暗くなつてゐる眼先に、忽ち、美しい海景が展けた。
嘉村礒多 滑川畔にて 青空文庫
人たちは、いずれも両脚を張ってはいるが、ともすると泡立つ海、波濤の轟き、風の喊声に気怯じがしてきて、いつかはこの蒼暗たる海景画が、生気を啜りとってしまうのではないかと思われた。
小栗虫太郎 潜航艇「鷹の城」 青空文庫
やがて、ウルリーケは家の中に去ってしまったが、検事だけはひとり残って、ぼんやりと海景を眺め暮していた。
小栗虫太郎 潜航艇「鷹の城」 青空文庫
※ しかし、この公園からの海景色は、繪はがきのやうにつまらない。
堀辰雄 CARTE POSTALE 青空文庫