美質
びしつ
名詞
標準
virtue
文例 · 用例
けれども、自分たちの場合、夫に何の権利も無く、考えると何もかも自分がわるいような気がして来て、怒るどころか、おこごと一つも言えず、また、その妻は、その所有している稀な美質に依って犯されたのです。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
しかも、その美質は、夫のかねてあこがれの、無垢の信頼心というたまらなく可憐なものなのでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
唯一のたのみの美質にさえ、疑惑を抱き、自分は、もはや何もかも、わけがわからなくなり、おもむくところは、ただアルコールだけになりました。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
童子の美質のものの如きは左樣では無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
アヌンチヤタがヂドは妙藝なり、その歌女は美質なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
さういふ内心の美質が容貌に顯はれて居るから、一種形容の出來ない力を以て人を動かすのである。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
たいていのことは胸のうちに処理して外に圭角をあらわさない美質を持っている。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
児童の美質のようなものはそうではない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
どんなに理不尽な批判を受けても笑顔で受け流せる彼の忍耐強さは、まさに稀有な「美質」と言える。
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「謙虚さと礼儀正しさは日本人が世界に誇るべき美質だが、最近は失われつつあるようにも感じる」
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彼女の描く絵画には、優しさと繊細さという彼女自身の美質が色濃く反映されている。
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