一場面
いちばめん
名詞
標準
one scene (in play)
文例 · 用例
マルシャル橋や王宮橋から毎日のように眺め見下ろしたスプレーの濁り水に浮ぶ波紋を後年映画「ベルリン」の一場面で見せられたときには、往年の記憶が実になまなましく甦って来るのを感じたのであった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
これも地獄変相絵巻の一場面である。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
前の十場面は脚本で読ませておいて大切り一場面だけ見せてもいいかもしれない、とも考えられるが、それでは登場人物が劇中人物に成り切るだけの時間が足りないであろう。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
それはとにかく、このヘリオトロープの信号は少なくも映画や探偵小説の一場面としてはこれも一遍だけは適当であろう。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
途中から見ただけではあるし、別に大して面白い映画とも思われなかったが、その中の一場面としてこの映画の主役となる老若男女四人が彼等の共同の住家として鉄道客車の古物をどこかから買って来るという事件がある。
— 寺田寅彦 『鴉と唱歌』 青空文庫
ワンダーランドのアリスの冒険の一場面を想い出した。
— 寺田寅彦 『高原』 青空文庫
同じようなことであるが、ある一場面と次の一場面との空間的関係を示すような注意が一般にあまりに閑却され過ぎている。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
ベルクナー主演の「女の心」(原名アリアーネ)の一場面で食卓の上にすみれの花を満載した容器が置いてある、それをアリアーネが鼻をおっつけて香をかいだりいじり回したりするのであるが、はじめは自分にはそれがなんだかよくわからなくて、葡萄でも盛ったくだもの鉢かと思っていた。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4