給金
きゅうきん
名詞
標準
(one's) pay
文例 · 用例
この頃の相場では、妾奉公をしても月一両の給金はむずかしいのに、別になにをするでも無しに、美しい着物を着せられて、旨いものを食わされて、一日一両の手間賃になる。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
一両はさておいて、一日十両の給金を貰ってもあんな怖いところへ二度とゆくことはまっぴらだと、かれはその後半月ばかりは病人のような蒼い顔をして暮していた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
貰った給金は残らず家の方に仕送って家からたまに届けてよこす衣類といっては、とても小樽では着られないものばかりなので、奥さんからは皮肉な眼を向けられ、朋輩からは蔭口をたたかれる。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
しかし私に取ってこういう奇蹟的な存在の人が、世間では私の母の廉い仕立もののお得意さまであって、現在、製菓会社の下級社員で、毎日ビスケットを市中に届けて歩き、月給金○○円の方であるとは、どうにも合点がゆきませんです。
— 岡本かの子 『愛』 青空文庫
主人夫婦が可恐い猫好きで、その為に奉公人一人給金を出して抱えるほどだから、その手数の掛る事と云ったら無い、お剰に御秘蔵が女猫と来て、産の時などは徹夜、附っきり。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」深川綾子の先達て、女乞食を救いたるは、廃物を買いて虚名を売り、給金無しの下婢を得て奇利を占めんず政略なりし、今また経費を節減せんとて、行く処なく帰る家なき女乞食を追出だせり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」「そのくらいなら……私が働く給金でして進ぜるだ。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
棄て置けば狐狸の棲処、さもないまでも乞食の宿、焚火の火|沙汰も不用心、給金出しても人は住まず、持余しものになるのを見済まし、立腐れの柱を根こぎに、瓦屋根を踏倒して、股倉へ掻込む算段、図星図星。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
「今月は残業代がついているから、給金が少し増えてるはずだよ。奮発して美味しいものでも食べよう」
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奉公先でもらった初めての給金で、彼は田舎で一人暮らしをしている母親に温かい肌着を買って送った。
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当時の炭鉱労働者たちは、常に崩落の危険と隣り合わせの過酷な労働に対し、わずかな給金を受け取っていた。
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