才色
さいしょく
名詞
標準
wit and beauty
文例 · 用例
今から三十五年の昔のことであるが或る田舎の退役軍人の家で大事の一人息子に才色兼備の嫁を貰った。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
あわれ、そのかぐわしき才色を今に語り継がれているサフォこそ、この男のもやもやした胸をときめかす唯一の女性であったのである。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
天才色とでもいふ白い皮膚が、少しの酒ですぐ薄紅くなつて、好きだとなつたら男女の区別なくしなだれかゝらずにはゐられない、そんな人懐こひ匂ひがその心からも体からも蒸れ出るやうに見えた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
今から三十五年の昔のことであるがある田舎の退役軍人の家でだいじの一人むすこに才色兼備の嫁をもらった。
— 寺田寅彦 『からすうりの花と蛾』 青空文庫
趙という富豪の才子があって、父親が亡くなったので母親と二人で暮していたが、愛卿の才色を慕うのあまり、聘物を惜まずに迎えて夫人とした。
— 田中貢太郎 『愛卿伝』 青空文庫
七宝とはまず女宝とて、膚艶に辞潔く妙相|奇挺黒白短なく、肥痩所を得、才色双絶で志性金剛石ほど堅い上に、何でも夫の意の向うままになり、多く男子を産み、種姓劣らず、好んで善人を愛し、夫が余女と娯しむ時も妬まぬ、この五つの徳あり。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
学生の倶楽部や青年の会合には必ず女学生が出席して、才色あるものが女王の位置を占めていた。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
かかるところへ、わけても涼しげな飾りつけで、奥宮戸のあたりからゆらりゆらりと流してきた一艘は、これぞ今宵のぴか一、才色兼ね備わっているところから、式部小町と評判されたあで人|琴女が座用の屋形船です。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は才色兼備という言葉がぴったりの、魅力的な女性だ。
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その女優は、才色だけでなく人柄も素晴らしく、多くのファンに愛されている。
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才色に恵まれた彼女は、若くして社会で成功を収めた。
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