途絶
とぜつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
stoppage
文例 · 用例
石楠花の群落が一時途絶えて、私の歩みは御庭へと移された。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
ベルが段々調子を上げ、全で余韻がなくなるほど絶頂に達すると、一時途絶えた。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
と云つても、収入が途絶してしまつてゐるのだから、その範囲は極めて狭く局限されるのだつた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
そして話の途絶えた間、北海の浪の音を聞いていると、私はこの老婦人と一緒に永遠に四郎を待つ気持になれた。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
蝉時雨は、一しきり盛りになって山の翠も揺るるかと思われる喧ましさ、その上、あいにくと風がはたと途絶えてしまったので周囲を密閉した苫船の暑さは蒸されるようです。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
興味が弾まないままみち子は来るのが途絶えて、久しくしてからまたのっそりと来る。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
またひとしきりどかどかと続いて来るかと思うとまたぱったり途絶えるのである。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
しばらく人の途絶えたときに、仏になった老人の未亡人が椅子に腰かけて看護に疲れたからだを休めていた。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫