訳名
やくめい
名詞動詞-サ変
標準
name or word formed by translation
文例 · 用例
「パリ祭」 このような感じをいっそう深くするものはルネ・クレール最近の作品「七月十四日」(パリ祭―この訳名は悪い)である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(2)』 青空文庫
また「麦秋」という訳名であるが、旱魃で水をほしがっているあの画面の植物は自分にはどうも黍か唐黍かとしか思われなかった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
『翻訳名義集』に徳叉迦竜王を現毒また多舌と訳しあるは、鱗蛇に相違なく、毒竜の信念は主にこの蜥蜴より出たのだろう。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
腰上に臍に似た特異の腺ある故ジコチレス(二凹の義)の学名が附けられ、須川賢久氏の『具氏博物学』などには臍猪の訳名を用いた。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この竹園の名、迦蘭陀は動物の名でホトトギスの一種、学名ククルス・メラノレウクスという鳥に基づくとも、一種の鼠の名に拠るともいう(『翻訳名義集』六。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
そしてまた今、「マソー・レンチャンテッド」(訳名アンネットとシルビー)を読んでおりますが、まだほんの初めですから、はっきりしたことはいわれませんが、私はこの作者の見方や、感じ方についても、或る疑いを抱いております。
— 宮本百合子 『十年の思い出』 青空文庫
例えば、若いコムソモールの全生活が、すぐれたプロレタリア作家の作品の中に再現されないうちに、パンテレイモン・ロマノフやグミリョフスキーのような怪しげな作家たちが、「犬横丁」(日本訳名、ソヴェト大学生の私生活)のような代物にまとめて売り出した。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
「山の英雄」という訳名よりも、「|ほかの神々」という原名の方が遙に内容に切実である。
— 宮本百合子 『文学の大陸的性格について』 青空文庫
作例 · 標準
この専門用語にはまだ適切な訳名がない。
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「ソフトウェア」という訳名は、今ではすっかり定着している。
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彼は新しい概念の訳名を作ることに長けている。
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