役名
やくめい
名詞
標準
official title
文例 · 用例
従来の芝居番附は座頭とか中軸とか書出しとか客座とかいう位地が決まっていて、たとえば新富座では団十郎が座頭、菊五郎が中軸、左団次が書出し、宗十郎が客座というように、その位地に応じて番附面にその役名と芸名とを記すのが習いで、その番附面の位争いというものが頗る面倒であったとか聞いている。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
そうして、一日中の役名を一つ所にあつめて記す結果、番附面の体裁と俳優の身分とを保つために、たといその人が一日に一役しか勤めない場合でも、何か好い加減な役名をこしらえて、その身分に応じて番附面に四役とか五役とかを記すのである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
登場俳優の役名などを見出だすには、実際この方が便利であるに相違ないので、初めの反対者も結局は降伏して、だんだんにその改良を讃美するようになってしまった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
一番目で宗盛と俊寛、中幕で福山のかつぎというような比較的軽い役々をつとめるはずで、番附面にもそれだけの役名をつらねていたが、実際は染五郎が代って宗盛をつとめ、舛蔵が代って俊寛をつとめ、本人は福山のかつぎ一役で舞台に顔をみせるだけに過ぎなかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
その身分役名を精細に分てば百余級の多きに至れども、これを大別して二等に分つべし。
— 福沢諭吉 『旧藩情』 青空文庫
「目黒新富士」と言ふ近藤重蔵を書いた新作狂言に、誉当の倅民蔵、と言ふ実在の富蔵をもぢつた役名で出て居たものである。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
此時、二番目の「木間星箱根鹿笛」に出る備前屋倅市松と言ふ役名が芝居番附における、彼の名の初見である。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
延年舞・田楽能にも、猿楽の「開口」の場合とおなじ「もどき」と言ふ役名は見えて居る。
— 折口信夫 『江戸歌舞妓の外輪に沿うて』 青空文庫
作例 · 標準
彼の役名は何ですか?
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昇進して、役名が課長になった。
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名刺には役名と氏名が記載されている。
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