因縁をつける
いんねんをつける
表現動詞-一段
標準
to invent a pretext for a quarrel
文例 · 用例
横浜でやるべきではないか、今ごろになってそんなことをいうのは因縁をつけるというものだ!
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
だからね、古道具屋のほうでは、てっきりおれんちのやつを盗んだんだろうとこういって、質屋に因縁をつける――こいつあ寸分違わねえとするなら、古道具屋の因縁づけるのがあたりめえと思いますが、しかるに質屋のほうでは、あくまでもその金の大黒さまを日本橋だかどこかで買ったものだというんでね。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
これから押し掛けて行って因縁をつけてやろうじゃありませんか」「無理に因縁をつけるにも及ばねえが、ひと通りの筋道を立てて掛け合ってみよう」 その足で備前屋へ行くと、家のなかはまだ一向片付いていないらしく、ゆうべ持ち出したままの家財道具が店いっぱいに積み重ねられて、ほこりと薬の匂いが眼鼻にしみた。
— 熊の死骸 『半七捕物帳』 青空文庫
「またそこへ因縁をつけるのかえ。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
シゲ おれに因縁をつける気か。
— ――または 海女の女王はかうして選ばれた―― 『道遠からん 四幕』 青空文庫
侍の懐中物に因縁をつけるとは、貴様、よほど命のいらぬ奴とみえるな」「と、とんでもない!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
自火を出して、難儀をしている人民に因縁をつけて、よけいな苦しみを与えるというのは、不届きやないですか」「太田さん、因縁をつけるというのは、なんのことです」「待ちなさい。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
その頃大小名から大旗本まで、取潰し政策に夢中になつて居た幕府は、何にか知ら因縁をつけるだけの材料を握つて、家事不取締とか何んとか、うまい名目をつけ、八百石でも千石でも、幕府のポツポに取り上げるに相違なかつたのです。
— 蹄の跡 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
「おい、何見てんだよ」と、彼は因縁をつけてきた。
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酔った客に因縁をつけられ、店員は困惑した。
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彼はいつも弱い者に因縁をつけて、憂さ晴らしをしている。
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