一団
いちだん
名詞頻度ランク #19213 · 青空 2068 例
標準
body
文例 · 用例
雪の下からは蒼黯い偃松が、杉菜ほどに小さく見えて、黄花石楠花は、白花石楠花に交って、その間にちらほらしている、一団の霧が槍へ吹っ懸けて、白い烟をパッと立てるので、一時は姿を没したが、又穂先だけ鋭く突き出す。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
それで勘定場近くの便所の口へ出て低い木柵越しに外を見ると、そこに一団、かしこに一団という風に人間が寄集まって茫然として空を眺めている。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
食堂のガラス窓越しに見える水辺の芝生に大名行列の一団が弁当をつかっているのが見える。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
熱海へ下る九十九折のピンヘッド曲路では車体の傾く度に乗合の村嬢の一団からけたたましい嬌声が爆発した。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
しかしあらゆる可能な漫画家を一団として見る時には、各画家を微分とした無限項の和としての積分は渾然たる一つの定まった極限値を有する「真の」一面と考えるに不都合があるだろうか。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
ただ極端と極端とを対照する時に、「美」に専らなものと、「真」に忠なるがために狭義の美の境界線の内外に往還するものとの区別を認めて、後者を特に一団として考えるに過ぎないのである。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
ユダヤ人種排斥という日本人にはちょっと分らない、しかし多くのドイツ人には分りやすい原理に、幾分は別の妙な動機も加わって、一団のアインシュタイン排斥同盟のようなものが出来た。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
特にあのアラビア人のような名前のついた一団の自由自在に跳躍する翻筋斗の一景などは見るだけで老人を若返らせるようなものである。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
作例 · 標準
大規模な地震が発生し、遠方から救援物資を運ぶ自衛隊の一団が現地入りした。
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街頭で、環境保護を訴える一団が静かな抗議活動を行った。
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遠くの草原で、夕暮れ時の一団のキリンがゆったりと歩いていた。
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その劇団は、伝統芸能を継承する一団として、国内外で高く評価されている。
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