白絣
しろがすり
名詞
標準
white cloth or kimono with black or indigo splash patterns
文例 · 用例
けれども私は、自分の衣服を買う事に於いては、極端に吝嗇なので、この三、四年間に、夏の白絣一枚と、久留米絣の単衣を一枚新調しただけである。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
たとえばいま、夏から秋にかけての私の服装に就いて言うならば、真夏は、白絣いちまい、それから涼しくなるにつれて、久留米絣の単衣と、銘仙の絣の単衣とを交互に着て外出する。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
」 聲の下に、かすりの、明石の白絣で、十七だといふのに、紅氣なし、薄い紫陽花色の半襟くつきりと涼しいのが、瞳をぱつちりと、うけ口で、「濱通り……」「はま通り?
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
其のために東京から故郷に歸る途中だつたのでありますが、汚れくさつた白絣を一|枚きて、頭陀袋のやうな革鞄一つ掛けたのを、玄關さきで斷られる處を、泊めてくれたのも、螢と紫陽花が見透しの背戸に涼んで居た、其のお米さんの振向いた瞳の情だつたのです。
— 泉鏡花 『雪靈記事』 青空文庫
」 二 そう云って、綻びて、袂の尖でやっと繋がる、ぐたりと下へ襲ねた、どくどく重そうな白絣の浴衣の溢出す、汚れて萎えた綿入のだらけた袖口へ、右の手を、手首を曲げて、肩を落して突込んだのは、賽銭を探ったらしい。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
そのために東京から故郷に帰る途中だったのでありますが、汚れくさった白絣を一枚きて、頭陀袋のような革鞄一つ掛けたのを、玄関さきで断られる処を、泊めてくれたのも、蛍と紫陽花が見透しの背戸に涼んでいた、そのお米さんの振向いた瞳の情だったのです。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫
それはその前々夜やつて来た柔和な綺麗な顔をした何所かの若旦那とでも云ふやうな男で、白絣の上に鉄色の絽の羽織を着てゐた。
— 田中貢太郎 『蛾』 青空文庫
土地の名物|白絣の上布に、お母さんのお古だという藍鼠の緞子の帯は大へん似合っていた。
— 伊藤左千夫 『浜菊』 青空文庫
作例 · 標準
夏祭りには、涼しげな白絣の浴衣を着て出かけた。
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夏の縁側で祖母が白絣の着物に団扇を持ち、涼しそうに座っていた。
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骨董市で状態のよい白絣の反物を見つけ、迷わず買い求めた。
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