茫と
ぼうと異読 ぼーと・ボーと
副詞動詞-サ変
標準
in a daze
文例 · 用例
広茫とした穂蓼の草原が、遠く海のように続いた向うには、甲斐の山脈が日に輝き、うねうねと連なっている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
――郷土望景詩――虎虎なり曠茫として巨像の如く百貨店上屋階の檻に眠れど汝はもと機械に非ず牙齒もて肉を食ひ裂くともいかんぞ人間の物理を知らむ。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
蒼茫として歳月過ぎ、廣瀬川今も白く流れたれども、わが生の無爲を救ふべからず。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
蒼茫として夏の風、 草のみどりをひるがへし、ちらばる蘆のひら吹きて、 あやしき文字を織りなしぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
車中〔一〕夕陽の青き棒のなかにて、 開化郷士と見ゆるもの、葉巻のけむり蒼茫と、 森槐南を論じたり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
茫となって、辻に立って、前夜の雨を怨めしく、空を仰ぐ、と皎々として澄渡って、銀河一帯、近い山の端から玉の橋を町家の屋根へ投げ懸ける。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
走りもとの破れた芥箱の上下を、ちょろちょろと鼠が走って、豆洋燈が蜘蛛の巣の中に茫とある……「よう、買っとくれよ、お弁当は梅干で可いからさ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
新橋や上野や芝の勧工場より以前には竜の口の勧工場というのがあって一度ぐらい両親につれられて行ったような茫とした記憶があるが、夢であったかもしれない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
作例 · 標準
あまりのショックに、彼女はしばらく茫として窓の外を眺め続けていた。
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「あら、どうしたの? 茫として、何か考え事でもしているの?」
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目が覚めたばかりで頭が働かず、テレビの画面を茫と眺めていた。
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標準
dimly
作例 · 標準
霧の中に、遠くの街灯の光が茫と浮かび上がっているのが見えた。
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暗い洞窟の奥に、怪しげな光が茫と灯っているのを見つけて足がすくんだ。
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「遠くの山影が夕闇に茫と溶け込んでいく様子は、どこか幻想的だ」
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