抱きすくめる
だきすくめる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to hug tight
文例 · 用例
先生は少しの間なんとも言わずに、僕の方も向かずに自分の手の爪を見つめていましたが、やがて静かに立って来て、僕の肩の所を抱きすくめるようにして「絵具はもう返しましたか。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
(私が掴まへますから、あなたも手を借してくださいまし、) 乳母はいきなり走つて行つて、狂つてゐる養父の後から抱きすくめるやうに押へつけた。
— 田中貢太郎 『黒い蝶』 青空文庫
男は驚いて、女の体を抱きすくめるようにして、銀杏の枝に眼をやった。
— 田中貢太郎 『男の顔』 青空文庫
お察しくだされませ」 言うまも悲しみ喜び、いちどきにこみあげてきたとみえて、おこよはよろめきながら床の間へ近づくと、子持ちすずりの桐箱を抱きすくめるように取りあげて、おろおろと泣きつづけました。
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
毛をはぎとられた丸坊主の京人形をしっかりとその胸に抱きすくめるようにしながら、ふらふらと狂えるもののごとくに立ち上がったかと思われましたが、と――不意に奇妙なことばを人形に向かって、さながら生あるもののように話しかけました。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
二三人の女中が、蒼白になりながらも、深雪を、後方から抱きすくめるのと、調所が、深雪の手から、懐剣をもぎとるのと、同時であった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
「いっそ坊――」とふいに彼女は子供を抱きすくめるのだ、「この山越えて、祖父さまのとこへ逃げて行こうか?
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
「大河……」と綾子は小さく呟いて、平一郎を抱きすくめるように凝視した。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
作例 · 標準
子供は、大好きな母親の足に抱きすくめられた。
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恐怖で体が動かなくなり、彼はその場に抱きすくめられた。
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「きゃっ!急に抱きすくめないでよ、びっくりしたじゃない!」
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