女性的
じょせいてき
形容動詞
標準
feminine
文例 · 用例
――芸術といふものが、卑近な意味では、屡々女性的なものだとせられ、甚だしくは論理を無視する処から発生するとさへ考へられるにも拘らず、実は、芸術くらゐ論理的な謂はゞ男性的な性格と環境とを必要とするものはないやうに思はれる。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
およそ私たちのかうした友情は、世にも珍なる彼のはればれしき男性的性情と、やや女性的で憂鬱がちなる私の貧しき性情との奇蹟めいた会遇によつて結びつけられた。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
併し、女性的とはいへ、山の温泉であるから、樹木が多く、雲や霧がふだんに立ちこめて、山巒といふ感じは充分にある。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
不思議に伊香保といふ所は、何から何まで女性的であり中庸的である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
雲消えて皹も亦拭ひ去らる、山色何の瑠璃ぞ、只だ赭丹赭黄なる熔岩の、奇醜大塊を、至つて無器用に束ねて嶄立せるのみ、その肩を怒らし胸を張れるを見て、淑美なる女性的崇高を知らず。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
この方は背丈けは他より抽んでているが翁には女性的に感じられる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
あの女性的で、感傷的で、本來優美な性情をもつた殉情詩人の生田春月が、晩年に於ける烈しい思想への轉向は何を語るか。
— 萩原朔太郎 『悲しき決鬪』 青空文庫
あの人の手や身體の丸々としたあたたかみは非常に女性的の肉感をあたへます。
— 萩原朔太郎 『ふつくりとした人柄』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の繊細な筆遣いは、とても女性的な印象を与えた。
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そのドレスは、花柄の模様と柔らかな色合いで、明らかに女性的な雰囲気を醸し出していた。
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彼は編み物のような、しばしば女性的とされる趣味を楽しむ。
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