女らしい
おんならしい
形容詞
標準
womanly
文例 · 用例
「チエツ、またこのまづい字か……」といふ程の意味で、それでもその文字がいかにもその女らしいことには、私は何時でも微笑むのである。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
」 その、呑気さうな言葉付が彼女には歯痒かつたが、その社長が、自分を可なり大事な者に考へてゐたことがその口振で分ると、彼女は急に、先刻解雇者の名前をみた時から忘れてゐた、それは若い女らしい、それを頭に浮べれば乳房のくらげのやうに伸縮し始める、その理想を再生させることが出来た。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
「なに、あれで、なかなか女らしいところもあるんだよ」と。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
格別の新しがらなくとも新らしい智識の洗礼を受けたのちの彼女|等の素直さと女らしい愛らしさと皓潔な放胆がぎすぎすした理窟や気障な特別な新らしがりより新らしいのでしょう。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
二人は社に向ってゆく、空は未だ全く暗くなってはしまわぬ、右手の農家の前では筒袖をきて手拭を冠った男が藁しべなどを掃いている、左手の何か大きい四角の石で女らしいのが頻りに藁を打って居る、夜なべに縄をなうか、草履でもつくるのであろう。
— 伊藤左千夫 『八幡の森』 青空文庫
他のことはとにかく、あれが友人を陷入れるための、女らしい邪智の惡意で書いたものと解されては、僕として到底がまんできない。
— 萩原朔太郎 『常識家の非常識』 青空文庫
女らしい眼つけ所がある。
— ------------------------------------------------------- 『『戰旗』『文藝戰線』七月號創作評』 青空文庫
まだ若い女らしいな。
— リルケ Rainer Maria Rilke 『白』 青空文庫