劇文学
げきぶんがく
名詞
標準
dramatic literature
文例 · 用例
前にも申上げた通り、時之大屋子という覡は民間において勢力を有していたばかりでなく政府の御用をも務めたのであるから、当時の社会においてはかなり枢要な位地を占めていて劇文学の材料にまでなったくらいであります。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
それは、フランス劇文学におけるアポローであるモリエールと十七世紀の大古典派の宝ラ・フォンテーヌの作品の美しい絵入り本の出版とその売捌きである。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
長谷川時雨のいくつかの舞踊劇、木村富子の振事や世話ものが舞台にのぼされるのは、所謂旧劇の畑に個人的な伝統の連絡が保たれているからであって、小山内薫を兄としつつ岡田八千代の劇文学における活躍の流達を欠いていることも様々な感情を誘う。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
それから、一週に二時間ずつ三田の文科へ劇文学の講義をしに行くことになった。
— 小山内薫 『芝、麻布』 青空文庫
この二三年来、劇文学の領域に於ては、舞台と関係なく、著しい進化が認められるやうになつた。
— 岸田國士 『現代日本の演劇』 青空文庫
そして、政府当面の責任者文部省芸術局長ラルウメ君こそは、劇文学者として、巴里大学講師として、更に劇評家として、「演劇史及び演劇批評の研究」「モリエエルの喜劇」「マリヴォオの生涯と作品」等の名著を公にした人である。
— ――ゴンクウルの『娼婦エリザ』―― 『仏国議会に於ける脚本検閲問題』 青空文庫
原始演劇は別として、希臘時代より今日に至る劇文学史の語る諸形式について、これを概括することは或は容易であるかもしれぬが、近世に於て、芸術ジャンルの混渚と、科学の発達から、演劇を形くる要素並に材料が拡大され、同時に、非演劇的方法の浸潤が極度に行はれた。
— 岸田國士 『演劇論の一方向』 青空文庫
然るに、近代に至つて、フアアスは立派に、悲劇、喜劇と並んで、劇文学の一分野を占め、クロムランクの『堂々と妻を寝取られる男』の如きは、大戦後欧洲の劇界に、しかも、先駆的劇壇に於て、文字通り一大センセイシヨンを惹起したほどである。
— 岸田國士 『戯曲集『鴉』の印象』 青空文庫
作例 · 標準
彼は大学で劇文学を専攻し、近現代の戯曲を研究している。
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シェイクスピアの作品は、劇文学の最高峰として世界中で愛されている。
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上演される機会は少ないが、読むだけで情景が浮かぶ優れた劇文学だ。
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