落雁
らくがん
名詞
標準
rakugan
文例 · 用例
煉瓦はちょうど落雁か何かで出来てでもいるようにぼろぼろに砕けてしまった。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
初七日落雁と黒き反り橋、 かの児こそ希ひしものを。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
もとの意義人の美を形容したるにはあらざるべき沈魚落雁などいふ語の、美を形容する套語となれる如く、いとをかしき誤謬なり。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
今まで堅い岩でできていたものが、突然土か灰か落雁のようなものに変わってそのままでするするとたれ落ちたとしか思われない。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
本文に謂つて曰く、蓬髮歴齒睇鼻深目、お互に熟字でだけお知己の、沈魚落雁閉月羞花の裏を行つて、これぢや縮毛の亂杭齒、鼻ひしやげの、どんぐり目で、面疱が一面、いや、其の色の黒い事、ばかりで無い。
— 泉鏡太郎 『鑑定』 青空文庫
山懐に抱かれた稚い媛が、悪道士、邪仙人の魔法で呪はれでもしたやうで、血の牛肉どころか、吉野、竜田の、彩色の菓子、墨絵の落雁でも喙みさうに、しをらしく、いた/\しい。
— 泉鏡花 『玉川の草』 青空文庫
また少々|慾張って、米俵だの、丁字だの、そうした形の落雁を出す。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
」―― 名古屋の客は、あとで、廓の明保野で――落雁で馴染の芸妓を二三人一座に――そう云って、燥ぎもしたのだそうで。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
作例 · 標準
お盆の時期になると、仏壇には色鮮やかな蓮の花の形をした落雁が供えられる。
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抹茶のほろ苦さと、口の中でほろほろと崩れる落雁の甘さは最高の組み合わせだ。
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金沢の老舗菓子店で購入した落雁は、まるで美術品のような繊細な細工が施されていた。
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標準
geese alighting
作例 · 標準
夕暮れ時、黄金色に輝く湖面に向かって落雁の群れが静かに舞い降りていった。
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琵琶湖の美しい景色を詠んだ「近江八景」の一つに、堅田の落雁がある。
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鳴き声を上げながら隊列を組んで飛んできた雁たちが、一斉に落雁する姿は圧巻だ。
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